こんにちは。ウミガメ(@umigametool)です。
普段整備士の方向けに使える工具や面白い工具を紹介しています。
しかし、仕事ではなく休日などにDIYで自分の車をちょっと整備するくらいの方もいらっしゃいます。
今回はそんなプライベーター、サンデーメカニックの方向けにあまりお金の掛からない、しかし使える工具を紹介しようと思います。
工具セット
最初にどういう工具を買えば良いのか分からないかたは工具セットがおすすめです。
作業に必要な工具がある程度揃っているので色々な場面に対応できます。
E-value EST-1682RE
ホントに時々車いじりをする程度の方向け。
1万円以下で購入できるセットとしてはかなり内容が充実しています。
しかし、整備をしていくと足りない物があるので買い足していく必要がありますし、品質や耐久性も高くはないので長い目で見るともう少し良い物を買いたいところ。
・圧倒的な安さ
・使用頻度が少ない方向け
シグネット 800S-346DO
2万5千円程度
セット内容はかなり充実しています。
この金額でこれだけそろっていればかなりコスパが高いと言えます。
シグネットはプロの整備士でも最初の工具セットとして購入する方は多いメーカーです。
整備士のように毎日使っていると買い替えたくなるものもありますが、サンデーメカニックとして使用するなら十分でしょう。
特にこのセットは「高品質でリーズナブル」を追求したセットなのでおすすめです。
・高いコスパ
・充実のセット内容
SK11 SST-16133RE
3万5千円程度。
SK11はプロの整備士の方で使っている方もいらっしゃるメーカーです。
工具を酷使するプロの整備士だと消耗したりする事もあるので使う工具を選ぶメーカーですが、プライベーターの方なら十分な性能です!
入っている内容も133点とかなり充実していて、このセットを持っていればかなりの整備ができるかと思います。
・豊富なセット内容
・整備士も多く使うメーカー
KTC SK36719XBK
KTCはプロの整備士でも安心して使えるくらいの品質と耐久性があります。
実際に仕事で使っている方も多いメーカーです。
入っている工具の数は67点と上のSK11より少ないですが、実際に使う工具はほとんど入っていますし、工具自体の精度・信頼度が高いので工具のせいで部品を壊したりする事もかなり少ないかと思います。
価格はどうしても高くなってしまいますが、整備の頻度が多い方や長く使っていきたい方は安心して使用できるKTCのセットがおすすめですね。
・プロでも信頼のメーカー
・圧倒的な安心感
初心者向け工具
作業内容
・オイル交換
・タイヤローテーション(スタッドレス付け替え)
など
オイルジョッキ
エンジンオイルは4Lや20Lで缶に入って売ってあります。
缶のまま注ぐことは難しいのでオイルジョッキを持っていたらこぼす心配も少なく、オイルの量も一目で確認できるので便利です。
・作業性アップ
・汚れ防止に
オイルフィルターレンチ
オイルフィルターレンチは高いモノではありません。
安いモノは十数種類のセットで2~3000円程度で購入できますが、それよりも自分の車のオイルフィルターにあったサイズの良いモノを1つ購入する方が良いです。
KTCのものはオイルフィルターレンチでは一番しっかりしていて使いやすいと思います。
価格も高くて2000円程度なのでおすすめです。
・オイル交換には必須!
・1つ買うだけでOK
エーモンポイパック(廃油処理箱)
オイル交換を個人で行う場合は廃油の処理に困ります。
専用の処理箱を購入しておけば直接処理箱にオイルを抜いてそのまま捨てることができるのでかなり手間を省くことができます。
価格も数百円程度なので負担も小さいですね。
2.5L、4.5L、6.5L用があるので自分の車に合ったサイズを購入しましょう。
・廃油処理が簡単に
・低価格で買いやすい
クロスレンチ(十字レンチ)
スタッドレスの付け替えなどでタイヤ交換をよく行う方はクロスレンチを持っておいたら作業性がかなり上がって便利です。
少し金額は上がりますが2つに分割できるタイプや折りたためるタイプが場所を取らないので車載工具としても載せておきやすいですね。
・作業性大幅UP
・分割タイプなら収納性もOK
トルクレンチ
プライベーターの方は安いモノでも良いのでトルクレンチは必ず使いましょう。3~4000円程度で安心を買えると思えば安いモノです。
プロの整備士の方で感覚で締める方も時々いらっしゃいますが、絶対にやめた方が良いです。
ホイールナットの締め付けが足りていなかったらホイールごと外れてしまいますし、締め付けすぎたらハブボルトを折ってしまう事もあります。
対応トルクは200Nm程度まで測れるタイプを選んでください。
一般的に
軽自動車・・・約90~100Nm程度
普通自動車・・・約100~130Nm程度
で締め付ける事が多いですが、取扱説明書で確認してください。
・トルク値を見れる安心感
・安全性UP
ホイールナット用ソケット
自分の車に合うものを1つ持っていたら十分ですね。
トルクレンチにも使うので必ず必要になります。
(トルクレンチに付属していたりもします)
おすすめはTONE。
樹脂カバーが付いているのでホイールに傷を付けにくく、カバーを外せば薄口になるのでホイールとナットの隙間が狭いものでも回せます。
ホイールナット用ソケットは17.19.21をセットで販売してあることが多いですが、TONEは各サイズをバラで購入することもできるので出費が抑えられます。
・傷付けにくいカバー付き
・薄口タイプにも対応
中級者向け
・電装品(ナビ・ドライブレコーダー・ETCなど)取付け
・ブレーキパッド交換
・マフラー交換
・ベルト交換、調整
など
電工ペンチ
エーモンのターミナルセットは価格も安く、ギボシなどがセットになっているのでサンデーメカニックさんが作業されるのに便利です。
電工ペンチ自体は1500円程度出せばもう少し使いやすいものもあるので長い目で見るとフジ矢やSK11あたりのものが良いと思います。
関連記事:【自動車整備士】電装関係をいじる方に!おすすめの電工ペンチ・圧着ペンチを紹介【サンデーメカニック】
・低価格で買いやすい
・ギボシ等もセットに
検電テスター
電装関係をイジる方にはほぼ必須の工具ですね。
常時電源、アクセサリー電源の見分けや確認、故障時の簡単なチェックもできます。
検電テスターは数百円から売ってありますが、少し高い「音が出るタイプ」が使いやすくておすすめです。
高いと言っても1000円前後で購入できます(笑)
・音で分かりやすい
・低価格で手に入る
アストロプロダクツ:ラウンドヘッドラチェット
整備をやっていくと、ラチェットは絶対に多用するようになってきます。
そんな時にステップアップとして購入したいのが「スイベル」タイプのラチェット。
180度動かすことのできるヘッドは力をかける部分(ソケット部分)にしっかり力がかかり、90度(まっすぐ)の状態にすればドライバーのように早回しをすることもできます。
多くのメーカーから出ているスイベルタイプのラチェットですが、アストロのものは3000~4000円程度で購入することができ、ギア数も72枚、プッシュリリース付き(ボタンを押すと簡単にソケットを外せる)とお試しでスイベルを買う人にはおすすめです!
・使いやすい機能が豊富
・高いコスパ
SK11 ロングフレックスメガネラチェットレンチ
ブレーキパッド交換やベルト交換、マフラー交換など幅広く使用する事ができます。
日本車の整備ならサイズは12.14.17くらいを持っておけば使えるところは多いです。
1本1本が安くはない工具ですが、かなり便利な工具なのでこのあたりの整備をやる方なら持っておいて損はないですね。
・作業時間短縮
・色々な場面で使える
ベルトテンションゲージ
ベルトの張りの調整は難しいですよね。
緩かったらキュルキュルとベルト鳴きしてしまいますし、貼りすぎるとプーリーのベアリングが壊れてしまったり・・・
心配な方はベルトテンションゲージを使えば安心して作業ができます。
プロの整備士のように多くの台数をこなしてベルトの張り具合を覚えるのはプライベーターの方には難しいので持っておきたい工具です。
・調整が簡単に
・やり直す手間を省ける
ワークライト
このあたりの整備をやる方ならワークライトは必須になります。
奥まったところで見づらかったり、車の下に潜り込む場合なんかはライトが無いと作業ができません。
今はライトもかなり安いモノが出ているので、そういうものを1つ持っていたら作業がはかどりますね!
・低価格で買いやすい
・絶対に使う必須工具
上級者向け
足回り(サスペンションやアーム類)の分解
エンジンやミッションの脱着、分解
など
このあたりになると整備内容によって使う工具がかなり変わってきます。
上の記事は整備士の方向けにまとめていますが、各工具を価格や特徴ごとに数種類ずつ紹介していますので参考にして購入していただければと思います。
このレベルの整備をやる方ならある程度信頼できる工具は必要ですしね。
まとめ
今回はプライベーターさん、サンデーメカニックさん向けにおすすめの工具を書かせていただきました。
必要な工具は作業や車によって異なるので、作業をすればするほど必要な工具も増えていきます。
もし分からない事があったり、この工具のおすすめを聞きたいという方がいらっしゃいましたらブログのコメントやツイッターからでも連絡を頂ければと思います。
ツイッターアカウント:ウミガメ(@umigametool)
「工具なんてどうでもいい」という方もいらっしゃるかもしれませんが、少しだけ高いモノを買う事で信頼度が全然違ったりするので適当に選ばずに信頼できる工具を買っていただきたいです。