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【おすすめ工具】Snap-onのスイベルラチェット「FHNF100」「FHCNF72」を紹介【スナップオン】

こんにちは。ウミガメ(@umigametool)です

 

自動車整備に限らず、作業を楽にしてくれるのが「ラチェット」です。

レンチのようにボルトナットやネジ等を回す時にいちいち工具を外して角度を変えて・・・という作業を行う必要がないので作業性が大幅に向上します。

現在ではドライバーやレンチにもラチェット機能が使われていますが、やはり一番使用するのはソケット等を付けて使用する「ラチェットハンドル」ではないでしょうか?

 

本記事ではそんな「ラチェットハンドル」の中から人気のSnap-onのラウンドヘッドラチェット(通称スイベルラチェット)を紹介します。

 

Snap-on(スナップオン):スイベルラチェットの特徴・メリット

トルクをかけやすい

スナップオンに限らず、スイベルタイプのラチェットの特徴として挙げられるのが「トルク(力)をかけやすい」という事です。

首振りのラチェットはとても便利で作業には欠かせませんが、フレックスタイプと比べると対象物の真上に首振りがあるので力が逃げづらくボルトナットをなめてしまう事も減らすことができます。

比較してみると分かりやすいですね。

差込部の真上からシャフトに角度が付いています。

この構造のおかげでとても作業が行いやすくなっています。

 

早回しが簡単

こちらも全てのスイベルラチェットに言えるメリットですが、首振りをまっすぐにする事で早回しがとても簡単に、早く行う事が可能です。

イメージとしては「ドライバー」のような回し方をできます。

ラチェット機能はとても便利ですが、ずっと回していると意外とすぐ腕が疲れてしまいます。

ドライバーのように回せば腕も疲れにくく、作業スピードも上がるのでとても便利です。

 

正転逆転の切替えがやりやすい

スナップオンのスイベルラチェットのメリットとして挙げたいのが締め緩めの切替えやすさです。

数あるスイベルラチェットの中でも特に切替えやすく、指一本で少し押すだけで切替えできます。

単純にラチェットを持っての切替えはもちろんですが、狭い所での作業中などは特に切り替えやすさを感じます。

 

ちなみに切替え部分はベンツのマークのような形状をしているのでそのまま「ベンツ」と呼ばれることも多いです。

 

100ギア&72ギア

本記事で紹介する2種類のラチェットは

FHNF100:100枚ギア

FHCNF72:72枚ギア

と、どちらも多段ギアを採用しています。

 

ギア数が多いという事は送り角度(ギアの次の山に進める角度)が小さくなり、狭い所でも少しの振り幅でボルトなどを回し進める事ができます。

実際に作業をしていても1~2山ずつ回すという事もたまにあります。

ほとんどの作業では多段ギアは必要ありませんが、そういう場面に遭遇した時に助けられますね。

 

高トルクにも耐えられる

スナップオンのスイベルラチェットはどちらも結構なトルクをかける事ができます。

メーカーの推奨最大トルクは

FHNF100:108Nm

FHCNF72:38Nm

となっており、ラチェット自体の長さを考えるとかなりの力を入れても大丈夫な事が伺えます。

 

Snap-on(スナップオン):スイベルラチェットのデメリット

ヘッド径が大きい

スナップオンに限った話ではありませんが、スイベルタイプのラチェットはヘッドの径が大きくなってしまいます。

このヘッド径のせいで対象物の周りの部品に当たってしまってアクセスできない事も・・・

ただそういう場面はかなり少ないですし、そういったところではフレックスタイプ等との使い分けになるかと思います。

 

差込部が固い

スナップオンのスイベルラチェットで一番のデメリットは差込部が固くソケット等の脱着がしづらいという事です。

差込部にはソケットを保持するためのボールと中にスプリングが入っていますが、それらの動きが固いため脱着がしづらくなっています。

特にショート(スタンダード)のソケットだと中々取り外せず、マイナスドライバー等で無理やり取ることも・・・

 

私がおすすめしている対策としては

・引っ張りやすいソケットを使用する

・クイックスピンナを使用する

です。

 

ソケットは外周部に凹凸があるものの方が指が引っかかりやすく、ラチェットからの取り外しがやりやすいです。

ko-kenのZ-ealシリーズが精度も高く価格も抑えられるのでおすすめです。

 

クイックスピンナはFHNF100の方ではサイズ的に使いませんが、FHCNF72ならとても使いやすいです。

つけっぱなしにしておけばソケットの脱着も簡単にでき、早回しもやりやすくなるので一石二鳥です。

(ずっとつけっぱなしにしておくと差込部が錆びたりするので定期的に清掃等は必要です)

 

ボール部分に潤滑スプレーを吹き付けたり、バイスプライヤー等でボールをしばらく押し込んでおいたりすると脱着がやりやすくなることもあるので試してみるのも良いかもしれません。

(バイス等でボールを押し込む際は場合によっては中のスプリングが壊れる事もあるようです。自己責任でお願いします。)

 

価格が高い

人気メーカーのスナップオンという事もあり、価格はかなり高いです。

定価だと

FHNF100:21728円(税込)

FHCNF72:15932円(税込)

となっており、パッと購入しづらい価格です。

 

その価格を考えてもおすすめできますし、実際に愛用している人も多い事から価格以上の働きをしてくれることは間違いありません。

仕事で使う人はほぼ毎日のように使用し、長く使えるのですぐに元を取れます。

 

FHNF100を短めに5年使うと仮定しても

21728円÷5年÷250日(1年あたりの実働日数)=1日当たり約17円ですw

もちろん私を含めて5年以上使っている方も多く、リペアキットも出ているため長く使用する事ができます。

 

サンデーメカニックの方だと毎日のように使用する訳でもないので少し手が出しづらいと思います。

特にスナップオンにこだわらない、安く近い性能のものを手に入れたいと言った場合はアストロプロダクツのものがおすすめです。

 

Snap-on:スイベルラチェット(FHNF100)のサイズ・重量

全長

FHNF100(画像上)の全長は318mm

この長さは他メーカーのスイベルラチェットと比べても長めで、力を入れやすく奥まったところでも作業しやすくなっています。

 

重量

重量は440g

作業する上で重すぎたり軽すぎたりという事はありません。

 

ヘッドサイズ

ヘッド部の幅は43.7mm(カタログ値44.5mm)

デメリットの項目でも書いた通り、ヘッドの幅は大きくなっています。

形状的に仕方のない所ですね。

ヘッドの厚みは30.5mm(差込部を含む)

差込部を含まなければ約17.1mmとなっています。

見た感じだと薄く感じますが、ソケットを付けた状態で他メーカーのものと比べてみるとほとんど変わらない厚みでした。

(どうしても自分の姿が写ってしまったためモザイク処理しています。)

 

グリップサイズ

グリップは一番太い部分で30.0mm

長さは120mmとなっています。

ソフトタイプのグリップで作業中に手が痛くなりづらいです。

 

グリップに関しては画像のソフトグリップ(レッド、オレンジ、グリーン)のものと、旧グリップと呼ばれるハードグリップがあります。

ハードグリップの方も人気が高いですが、全長が短くなったり四角形状で人によっては持ちづらかったりと使う人を選ぶ面もあるので注意が必要です。

 

実際に持ったイメージ

実際に持ったところです。

サイズのイメージとして。

 

Snap-on:スイベルラチェット(FHCNF72)のサイズ・重量

全長

FHCNF72(画像下)の全長は約173mm(カタログ値175mm)

ある程度力も入れる事ができ、早回しもしやすい丁度いい長さとなっています。

 

重量

重量は113g

特に重いと思ったことも軽すぎると思ったこともありません。

 

ヘッドサイズ

ヘッドの外径は30.0mm

FHCNF72はヘッドの外径も小さくなっています。

もちろんフレックスタイプ等と比べると大きかったりもしますが、ヘッド径が邪魔して作業できないという事はほとんどありません。

ヘッド部の厚みは25.5mm

差込部を含まない場合は約11.8mmでした。

 

グリップサイズ

グリップの直径は一番太いところで20.7mm

長さは約90mmとなっています。

「力を入れて握る」というより、「指をかけて軽く持つ」ような持ち方が持ちやすいです。

 

実際に持ったイメージ

実際に持ったところです。

サイズ感のイメージとして。

早回し時には振りやすく、力もしっかり入るサイズとなっています。

 

FHCNF72にも旧グリップのタイプがあるので、気になる方は調べてみましょう。

 

同サイズの1/4サイズ

本記事では3/8を紹介していますが、FHCNF72と全く同じサイズで差込角が1/4SQ(6.35mm)の「THNF72」も販売されています。

基本的には3/8の方が使いやすいかとは思いますが、狭い所での使用やソケットの外径サイズ等で1/4の方が使いやすい事も多々あります。

1/4サイズをよく使用する方はTHNF72の方を購入するのもいいですね。

 

もちろん両方持っておいても使い分けで活躍してくれるはずです。

 

Snap-on(スナップオン):スイベルラチェットの使用用途

基本的にどこでも使用できる

長さによって使用する場所は異なりますが、2本とも持っていればほとんどの場所でどちらかを使用できます。

例を挙げると

FHNF100:足回りやエンジンルーム、奥まったところ

FHCNF72:エンジンルーム、内装や電装関係

といったところで使用します。

 

実際に両方とも持って作業していると、ほとんどの作業がこの2本のラチェットでできてしまいます。

 

Snap-on(スナップオン):スイベルラチェットのレビューまとめ

本記事ではスナップオンから人気のスイベルラチェット「FHNF100」「FHCNF72」を紹介しました。

私も実際に使っていますが、とても使いやすく人気の理由が分かります。

 

使用用途の項目でも書きましたが整備作業での登場回数がホントに多く、基本的にどんなところでも使用できるので価格分の働きはすぐにやってくれるかと思います。

 

サンデーメカニックの方には少し手が出しづらい価格かもしれませんが、満足度は高い工具です。

使いやすさももちろんですが「スナップオンを使っている」という満足感は一つひとつの作業を楽しくしてくれるので、そういった面でも奮発して買ってみるのもアリですね。

 

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