こんにちは、ウミガメ(@umigametool)です。
整備士になって一番購入時に悩むものはロールキャビネット(ローラーキャビネット、キャディ)ではないでしょうか?
価格も高く、サイズや使い勝手もメーカーやモデルによってかなり違うので悩みますよね。
私も最初のキャビネットを購入する時はかなり悩んだ記憶があります。
本記事ではそんなキャビネットの中から
・整備士として最初に買うキャビネット
・家庭用(サンデーメカニック向け)
・長く使う用のキャビネット
など色々な用途で選びやすいBAHCO(バーコ)のツールストレージ「エントリーE72」を紹介します。
BAHCO:ツールストレージ「エントリーE72」のデメリット
ドロワー(引き出し)のロックがゴム
バーコのキャビネット「エントリー」はドロワーのロックがゴムブッシュになっています。
ゴムロックのタイプはキャビネットの移動時に中身の重さや段差の振動などでドロワーが勝手に出てきてしまう事もあります。
長く使っているとゴムがヘタってきてロック自体が弱くなる事も・・・
自動車整備士の方が工場内で使用する場合はキャビネットを移動させることも多いです。
スナップオンのキャビネット(ロックンロール)に代表されるような機械式のロックの方が安心ではあります。
(機械式のロックでも絶対勝手に出てこない訳ではありませんが・・・)
また、ロック自体も固めです。
開ける時や締める時は結構力を入れないといけません。
同じバーコの上位モデル「E77」シリーズならゴムロックではなく機械式ロックになっています。
本記事で紹介する「E72」と比べると価格が高くなってしまいますが、「E77」も10万円程度(最安値だと9万円くらい)で購入できそうです。
選択肢としては「E77」も全然アリかと思いますので好みや予算に合わせて選びましょう。
私は家用として使用する予定で購入した(室内でほぼ動かさない)ので気にしなくていいかな?という事で購入を決めました。
サンデーメカニックの方や、基本的に動かさないような方は気にしなくても良いポイントですね。
シングルバンクサイズのみ
エントリーE72はシングルバンクサイズのキャビネットです。
長く整備をやっている方でもシングルバンクのキャビネットを使用している方は多くいらっしゃいますが、工具が増えてくると容量が足りなくなる可能性もあります。
余裕をもっておきたい方は価格は上がってしまいますがダブルバンクやワイドシングルサイズのキャビネットを購入しておいた方が良いかもしれません。
E72自体が安いキャビネットという事もあり、「最初のキャビネット」としては最適な気もします。
もし容量が足りなくなった場合も買い替えやすいですよね(笑)
BAHCO:ツールストレージ「エントリーE72」のメリット
ドロワー(引き出し)の位置変更可能
ローラーキャビネットを選ぶ際に私が重視するポイントとして「一番上のドロワーの深さ」があります。
というのも、1段目のドロワーにはよく使用するソケットやラチェット類を入れたいからです。
ソケットは立てて収納させた方がたくさん入りますし、見た目的にもたくさん立てて並べてあるソケット類はかっこいいですよね。
バーコのエントリーはドロワーの位置を変更することが可能なので、深いドロワーを一番上にすることができます。
(画像は一番上に深いドロワーを移動させた状態です)
ちなみに私が6段のモデルを選んだのは
「ソケットやラチェット類で1段、プライヤーを立てて収納するのに1段」
という使い方で、深めのドロワーが2段欲しかった為です。
(家用なのでプライヤーをそんなに入れる事は無いですけどね笑)
プライヤーも立てて収納するとたくさん入るのでおすすめです。
価格が安い
バーコのエントリーはかなり価格が安いです。
有名メーカーだと同サイズのキャビネットは普通に10万円以上の価格になってしまいます。
しかし、バーコのエントリーは5~8万円程度で購入できます。
私は楽天で購入しましたが約53000円、付与されるポイントを考えると実質約48000円くらいで買えたのではないでしょうか?
この価格で「バーコのキャビネット」が買えるというのは満足感が高いですね。
安いキャビネットは他メーカーにもありますが、一番上が深いドロワーにできたり段数を選べたりという事を考えるととても買いやすいキャビネットです。
豊富な種類(段数)
バーコのエントリーE72は5・6・7・8段の4種類のラインナップがあります。
箱のサイズ自体は全て同じで、それぞれ入っているドロワーの深さが違います。
入れるものや好みによって選ぶことができますね。
ちなみにドロワーの深さは
・5段
50mm×1段
115mm×2段
180mm×2段
・6段
50mm×3段
115mm×2段
245mm×1段
・7段
50mm×5段
115mm×1段
245mm×1段
・8段
50mm×6段
115mm×1段
180mm×1段
となっています。
(すべて内寸で計測、隙間などもあるので+5mm程度なら収納できます。)
5~8段の4種類から選べますが、実際整備士として使用する場合は6段か7段あたりが使いやすくおすすめですね。
キャスター(タイヤ)が大きい
キャスターは約125mmと大径のキャスターを使用してあります。
整備工場で使用する場合はタイヤのサイズは結構重要です。
キャスターが小さいと段差や小石等で引っ掛かったり、下手するとキャビネットを転倒させてしまう事も・・・
バーコのエントリーE72は大径のキャスターになっているので移動させるときも安心して動かすことができます。
また、キャスターは2輪が自在(回る構造)になっています。
ハンドル位置に自在キャスターを取り付けた方が使いやすいです。
ドロワーがしっかり奥まで引き出せる
バーコのエントリーE72はドロワーを最後までしっかりと引き出すことができます。
キャビネットによってはドロワーの奥の方までしっかりと出せず、奥の方に置いた工具を取りにくいという事もあります。
ほんの少しの事ではありますが、それで使いやすさが変わったりします。
奥まで出せないキャビネットだと「奥の方は取りづらいからあまり使わない工具を置く」みたいな感じで並べ方なども制限されたり・・・
バーコのE72ならしっかりと引き出すことができるのでその点も使いやすいですね。
BAHCO:ツールストレージ「エントリーE72」のサイズ・各部詳細
本体サイズ
(引用元:BAHCO公式HP)
大きくて写真が撮りづらかったため公式サイトより引用させて頂きました。
横幅693mm×奥行510mm×高さ955mm
となっています。
実際に測ってもほぼ同じ数値でした。
ドロワー(引き出し)サイズ
横幅は540mm
シングルバンクとしては普通かと思いますが、長いラチェットやスピンナハンドルなどは600mm程度のものもあるのでもう少し横長だともっと嬉しいですね。
しかしまぁそこまで求めるのは欲張りすぎです(笑)
奥行きは445mm
こちらも普通といったところでしょうか。
キャスター(タイヤ)サイズ
バーコのエントリーE72のおすすめポイントでもあるキャスターサイズ。
124.5mmあるので多少の段差や溝くらいならほとんど気にならずスムーズに移動できます。
ハンドルサイズ
ハンドルの太さは直径32.0mm
持ちやすい太さです。
ハンドル幅は330mm
ハンドル幅はキャビネットに対して少し狭めの設定となっています。
ハンドル自体もしっかりしていてグラついたりもしません。
BAHCO:ツールストレージ「エントリーE72」のレビューまとめ
本記事ではバーコのツールストレージ「エントリーE72」について紹介しました。
ゴムブッシュというデメリットはありますが、それ以上にメリットの多いキャビネットですね。
文中でも書いていますが、「とりあえずで購入」「長く使うものとして購入」どちらの選び方でも選択肢に入れていいかと思います。
実際別メーカーではE72と同サイズで価格の安いキャビネットも多く販売されています。
しかし、使い勝手などを考えるとE72はとても選びやすいキャビネットですね。
キャビネットの購入を検討される際は候補の一つとして考えて頂ければ嬉しいです!
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