こんにちは、ウミガメ(@umigametool)です。
作業を効率化してくれる工具。
最近では色々なものが電動化されていて、その中でもスナップオンの3/8差込のインパクトレンチはとても軽く使いやすいのでおすすめです。
私のブログでも以前「CTJ761」について紹介させていただきました。
関連記事:【おすすめ工具】Snap-onの電動インパクトレンチ「CTJ761」を紹介【小型・軽量】
そんなスナップオンの電動インパクトレンチですが、2022年に新モデル「CT861」が販売されました。
本記事ではその改良された「CT861」をCT761と比較しながら変更点や実際に使ってみた感想などを解説していきます。
前モデル「CT761」からの変更・改良点
ブラシレス化で162Nm→203Nmへ最大トルクのアップ
人気のあった前モデルと比較して、一番目を引くポイントが「最大トルクのアップ」です。
CT761は162Nm
CT861は203Nm
と41Nmも最大トルクがアップしています。
「実際41Nmってどれくらい違うの?」
と思う方もいらっしゃるかと思いますが、実際に使用して比較してみるとはっきりとトルクアップを感じることができます。
特に感じるのがホイールナットの取り外し作業。
CT761ではトルク不足を感じることも多々ありましたが、CT861ではほとんどストレスなく緩めることができます。
もちろん車種や締め付けトルクによって「頑張っているな」と感じることはありますが、そういう場面は少なく余裕を感じます。
ボディカラー「ガンメタ」が通常ラインナップに追加
前モデルでは限定として販売されていたカラー「ガンメタ」ですが、CT861では通常カラーに追加されました。
CT861のカラーラインナップは
・レッド
・グリーン
・ハイビジ(イエロー)
・ガンメタ
の4色となります。
単純に見た目がカッコよく、汚れも目立ちにくいガンメタが通常色に追加されたのは選択肢が増えて嬉しいですね。
今後は限定カラーなども販売されると思うのでそのあたりにも期待したいです。
重量バランスが改善
少しわかりにくいところではありますが、本体重量のバランスが良くなっていると感じました。
大き目のソケットを取り付けた状態で立てるとCT761は先端側に倒れそうになるのに対し、CT861は安定して立てる事ができます。
簡単に言うと「グリップ付近に重心が近づいた」という事です。
CT761だと持った時にほんの少し先端側に傾くように感じますが、CT861だとほとんどそれがありません。
重量バランスが改善されたおかげか疲れづらく、重量自体はCT861の方が重いですがあまり違いを感じません。
Snap-on:3/8コードレスインパクト「CT861」のデメリット・悪い点
価格が高い
私はすでにバッテリーや充電器を持っていたので今回は本体だけを購入しました。
私が購入した時で本体のみの価格が約45,000円。安いとは言えませんね。
もちろんバッテリーや充電器を持っていない方はそれらを同時に購入する必要がありますが、バッテリー2個、充電器、本体のセットだと8万円を超えてしまいます。
さらにアメリカのメーカーという事で為替レートによって高くなることも・・・
(記事を書いている2022年9月ではかなり円安方向に進んでいるため値上げも決定しているようです)
とても使いやすくおすすめしたい工具ではありますが、金額を考えるとなかなか手を出しづらい工具ですね。
スイッチの反応速度が遅い
CT861を実際に使用して最初に感じたのが「スイッチの反応が遅い」でした。
ジワッとゆっくり回したいときや、ちょっとだけ締め緩めをしたい時って結構ありますよね。
そういう時にスイッチでの微調整が行いにくいです。
CT761もCT861もバタフライトリガーが特徴的で、トリガーを握る強さで回転スピードやトルクの調整を行えます。
CT761では反応も良くトリガー自体はとても使いやすいポイントでしたが、CT861では反応が遅くなったことによりメリットが少し減った印象です。
特に私はCT761からCT861へ移行したので特に顕著に感じたのかもしれません。
CT761を使ったことがない方には違和感を感じないポイントかも知れませんし、慣れていけば気にならなくなる可能性もあります。
しかし実物を触れる場合は実際に動かして確認してから購入したいですね。
サイズが大きくなった
CT861はCT761と比べるとほんの少しですがサイズが大きくなりました。
小型ハイパワーが大きなメリットとなるシリーズなのでサイズアップは残念なポイントです。
ただ実際には持ってみてもサイズアップをほぼ感じませんし、周りの部品に当たって使いづらい場面が増えたと感じることも今のところはありません。
CT761と比べるとほんの少し重いかな?と思う程度で、それでも他の電動インパクトレンチに比べると軽量ハイパワーであることは変わりありません。
デメリットではありますが、使用する上ではほとんど気にならないポイントですね。
Snap-on:3/8コードレスインパクト「CT861」のサイズ・重量
いつもは紹介している工具のサイズのみを載せていますが、今回は前モデルとの比較も載せていきます。
前モデルからの買い替えを考えている方やどちらを買うか悩んでいる方は参考にしていただければと思います。
全長
全長は175mm
CT761と比べると約10mm程度長くなっています。
長さを比較した画像です。
全高
全高はバッテリーまで含めて約205mm
全高に関しても前モデルと比較してほんの少し長くなっています。
CT761はバッテリーまで含めて約195mmだったので、全高に関しても10mmほど長くなっています。
横幅
横幅は約50mm
横幅は前モデルと見比べてもあまり違いが判りませんでした。
実際に測ってみると前モデルが約48mmだったので2mmほど太くなっています。
グリップ幅
唯一違いが無かったのがグリップの太さ。
元々太めのグリップになっているので、これ以上大きくなっていたら持ちにくくなっていたかもしれません。
同じ太さなので私のようにCT761からの買い替えの方でも違和感なく持つことができるかと思います。
グリップの横幅(薄い方の幅)は約40.7mm
長さ(厚い方の幅)は約50mmとなっています。
旧モデルと比較するとどちらも1mm以下の違いはありますがほぼ同じサイズ。
画像を見てもらうと分かるかと思いますが、デザインが変更されているのでその違いかもしれません。
重量
重量はバッテリーまで含めて1252g
CTJ761は1091gでしたので160g程度重くなっています。
160gというと文庫本1冊、ばなな1本程度の違いがありますが、前述したように重量バランスのおかげかそこまでの違いは感じません。
もちろん軽いに越したことはありませんが、あまり気にするほどではないですね。
Snap-on:3/8コードレスインパクト「CT861」のカバーについて
CT761では専用の保護カバーが販売されていました。
傷や汚れを防止してくれるので使っている方も多いかと思います。
しかし、CT861には専用の保護カバーがありません。
CT761のカバーがそのままCT861にも取り付けできるようですが、本体サイズが大きくなっているのでかなりキツイです。
(そもそも排熱のための穴の位置が合っていません)
そもそも私はCT761でもカバーの脱着は結構大変だと思っていました。
リムーバーなどで無理やり付けることはできそうですが、今のところカバーを付けずに使用しています。
※2023年6月追記
CT861用のカバーを購入しました。
カラーもそれぞれ出ているようで好きなものを選ぶことができます。
もちろん排熱用の穴の位置も変更されていますね。
CT761のカバーと比べると少し緩めに作られてるのか、ほんの少し余裕があります。
作業する時に気にするレベルではありませんがカバーを触ると少しダボついて気になるくらい。
その分カバーの脱着は楽ですね!
Snap-on:3/8コードレスインパクト「CT861」のレビューまとめ
本記事ではスナップオンの新型コードレスインパクトレンチ「CT861」について紹介と比較をしました。
デメリットもいくつか書きましたが、トルク幅が広がって使う場面が広がったと感じています。
特に私はCT761でホイールナットを外す際トルク不足を感じ、別の1/2差込の電動インパクトレンチを購入して使い分けていました。
それがCT861では1つで作業できるので工具を選ぶ必要もなく、動作が少なくなりました。
※2023年6月追記
結局たまにある「頑張ってる感」が気になって、ホイールナットの脱着は1/2差込の電パクに落ち着きました(笑)
トルクが大きくなった分アンダーカバーなどを留めているボルトナットを付ける場合は潰さないように注意が必要ですが、すぐに慣れるかと思います。
価格が高いのはネックですが、とても良いインパクトレンチなのでおすすめできます。
初めての電動インパクトレンチとして761と861のどちらを買うか悩む方もいらっしゃるかと思いますが、私のおすすめとしては多少高くても断然CT861です。
強いインパクトレンチを持っていて、使い分けるなら761の方が使いやすくて良い場合もありますが・・・
購入を検討されている方はぜひ参考にしていただけると嬉しいです!
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